古民家を様々な背景で学校に行かない選択をした子どもたちの新たな居場所に。
大阪市立大学大学院建築計画・構法研究室の布施和樹さん(修士1年生)が、VRカメラでASOVIVAを撮影、編集してくださいました。
布施さんは、昨年度、大学の卒業論文の研究テーマを「フリースクールの活動からみた農村地域のオルタナティブ教育環境としての可能性」とし、幾つかのフリースクールを調査されました。その調査結果から、子ども達が過ごす環境が、活動内容や広がりに大きく影響していることが解りました。
ASOVIVA!も、300坪の敷地に立つ広い古民家に移転して来てから、子ども達の動きに変化が起き、実感として「環境の影響って大きいなぁ・・・」と感じていました。
「何となく」と感覚で取り組んできたことですが、その中には根拠のあるものが幾つもあると分かり、現在その言語化を進めています。
全国的に社会課題となっている、増え続ける「空き家問題」と「不登校の子ども達」に対し、それぞれの地域で取り組める1つのモデルとしてお見せすることで、行き場がなく孤立している子ども達の第3の居場所が増えていくことを願っています。
その思いに共感してくださった布施さんが所属する大学院の研究室のご協力で、今回の撮影が実現しました。
ご協力先
大阪市立大学大学院建築計画・構法研究室
教授:徳尾野徹氏
准教授:石山央樹氏
講師:西野雄一郎氏
研究室HP
https://www.arch.eng.osaka-cu.ac.jp/plan/
研究室facebook
大阪市立大学_建築計画構法研究室-107492125029702
布施和樹さんの研究論文への思い
研究にご協力いただいたスクールはどこも居心地がよく、ホッとできる場所でした。その空気感は子どもたちとスタッフさんの頑張りがあるからこそであることは言うまでもありません。
しかし、僕は畳のどこでも座ることができる空間、襖や障子、縁側でつながる連続的な空間、庭や周辺の自然環境が子どもたちの自由な活動を促進していると観察を通してはっきりとわかりました。
これは実験や、数式の計算によって解が示される絶対的なものではないのかもしれません。
しかし民家や周辺地域で子どもたちが自由に活動できていることは事実です。
自分の研究によって少しでも子どもたちが生活する空間が自由になること、フリースクールのような子どもの居場所として空いている民家を提供してくれる人が増えることを心から願っています。
ASOVIVA!の内部を大公開
子ども達が日々どんな場所で過ごしているか、ぜひその内部を探検しながらご覧ください。縁側から庭へ、庭から蔵(音楽室)へ。子ども達が階層したお店もあります。
2階にも上がれます。
パンフレットの間取り図と併せてご覧いただくと分かりやすいです。
pdfファイル(間取り図)
撮影時に、こっそり「ASOVIVA!」という文字を潜ませました。
どこにあるか、ぜひ探してみてくださいね。ノーヒントで見つかったらすごい!
ASOVIVA!では、見学・体験を随時受け付けています。
詳細はこちらのページをご覧ください。
11月23日(祝)は【ASOVIVA!まつり!!】も開催します。
子ども達が思い思いにお店を出します。ぜひ遊びに来てくださいね。
詳細はFacebookのイベントページをご覧ください。